分散トランザクション処理性能を最大化するTPモニター
「Tmax」は、分散システムでの大量のトランザクション要求に対し、高効率かつ安定した処理を保証します。
製品概要
「Tmax」は、システムのトランザクション処理を効率的にモニタリングするTPモニターです。既存の「2層モデル」に取って代わる、ミドルウェアを統合した「3層モデル」を実現しました。そのため、分散環境において、同種、または異種マシン同士の、有効なトランザクション処理を保証します。
また、「マスター・スレーブ方式」の代わりに、「P2Pシステム構造」を実装したため、互いにリンクされた多数のノードで構成されます。そして、各ノードに位置する「RACD」(The Remote Access Control Daemon)がノード間の通信を管理するため、システム管理者は「1ノード」から「システム全体」まで管理できます。
そして、一日に数千万件のトランザクションが発生する大型システムの負荷を調節し、エラーの発生を防止し、安定したシステムの運用環境を保証します。
さらに、ユーザはシステム内のいかなる機能にも簡単にアクセスできます。そして、システム管理者には最適化されたコンピューティング環境が提供されます。また、開発者には透過的な統合開発環境を提供致します。
また、金融、通信、製造、流通業から公共機関まで多岐に渡る分野でその効果が証明されています。
- 分散トランザクション処理の国際標準である「X/Open DTPモデル」を遵守しています。
- APIとシステムインターフェースを自動的に管理します。
- 開発者と管理者に、分散システムにおけるすべてのサービスを透過的に表示します。
- トランザクション処理の「ACID」(Atomicity、Consistency, Isoration, Durability)を満たすことで適切な開発環境を提供します。
- システムエラーを即時にハンドルできる「復旧プロセス」を提供します。
- 管理者が1つのマシンからすべてのノードを動的にコントロールすることができます。
- 「Tmax」が実現した高速のブート時間がシステムエラーからの復旧時間を劇的に向上させます。
主要特長
ノード間の「P2P」(Peer To Peer)関係を実現
- 「Tmax」ベースのシステムは、マスター・スレーブ方式の代わりに、P2Pシステムの構造を採用し、互いにリンクされた多数のノードで構成されます。
- バックアップ機能と障害対策機能をサポートします。
- ハードウェアとソフトウェア障害の復旧プロセスをご提供します。
- 管理者がシステムのイベントとトランザクションの失敗に即刻対応できるようにします。
- トランザクション失敗のイベントが発生しても、システムセッションを独立して終了、もしくは再起動させることができます。
「IPC」(プロセス間通信) :「StreamI/O」(Pipe)を採用
- プロセス間の通信において、メッセージキューより進んだストリームパイプ方式を採用し、通信の安定性が向上しました。
- IPCの実装により、メモリリソースの浪費、「キューフル」(Queue Full)の発生、行き過ぎたトランザクションの発生が防止できます。
多様なメッセージタイプや通信タイプ、バッファタイプをサポート
- メッセージタイプ: 「integer」、「long」、「character」などをサポートします。
- 通信タイプ: 「同期型」、「非同期型」、「会話型」、「伝達型」、「放送型」をサポートします。
- バッファータイプ:「「STRIING」、「CARRAY」、「FDL」(Field Definition Language)、「STRUCY」、「STRUCTURE ARRAY」をサポートします。
システムの拡張性と柔軟性を保証
- 負荷を調節することで、突然のクライアントリクエストの急増にも対処できます。
- クライアントエージェントを使い、2層モデルから3層モデルへの転換を容易にします。
- レガシーシステムを統合すべく、「TCP/IP」、「SNA」、「X.25」などの多様なプロトコルをご提供します。
- WebTを利用することで、「max」サービスをWeb環境にまで拡張できます。
- 分散トランザクション処理の国際標準である「X/Open DTPモデル」を遵守します。
導入メリット
パフォーマンスの向上
- 「Tmax」を活用した3層システムの構築により、2層システムにおいて目を見張るような性能の向上が実現できます。
- システム管理、ロードバランシング、障害対策、セキュリティ機能などにより、安定したシステム運用を実現します。
システム総所有コスト(TCO)の削減
- 低容量のサーバでシステムが構築でき、導入コストが減少します。
- ハードウェアの追加より低コストでシステムの性能を改善します。
- システムのメンテナンスコストが削減できます。