日本ティーマックスソフト株式会社(社長:早水 光祥、本社:東京都港区、以下 TmaxSoft)は本日、レッドハット株式会社(代表取締役社長:廣川 裕司、本社:東京都渋谷区、以下レッドハット)が2013年9月に開設した、OpenStackなどを活用した新たなIT基盤構築や、クラウド環境への移行を支援する、Red Hat OSS Integration Center (略称: OSS IC)に参画したことを発表しました。OSS ICには、国内の主要ハードウェアベンダ、ソフトウェアベンダ、システム・インテグレーターなどが加盟しており、TmaxSoftは46社目の加盟企業となります。
日本国内では、昨今よりIT投資の重点が置かれる、BIやマーケティング系のフロント・エンドシステムに対し、バックエンド・システムをより効率化、低コストで実現したい、というニーズが高まっています。
このような市場環境に対応し、レッドハットでは、「ITモダナイゼーション」と称し、顧客企業の既存システムをクラウドレディにするため、JBossミドルウェアやRed Hat Enterprise Linux OSなどのOSS (Open Source Software)を活用した新IT基盤やクラウド環境への移行を、パートナー企業と共に推進することを目的に、OSS Integration Centerを昨年9月に開設しました。既にそれ以来、パートナー企業との連携の基に、60件以上の新規案件を国内において開拓しています。
TmaxSoftでは今回新たにパートナーとし参画することで、大規模エンタープライズシステム向けのデータベース・インフラを提供する、同社のオラクル互換RDBMS(注1)、Tiberoと、レッドハットの、大規模 Web サイトと軽量 Web アプリケーション基盤を提供するRed Hat JBoss Web Serverの組み合わせにより、ベンダー・ロックインから解放された、オープン、かつ低コストのプラットフォーム・モダナイゼーション実現に貢献します。
今回のOSS IC参画に関し、日本ティーマックスソフト代表取締役社長、早水 光祥は以下のように述べています。
「今回、レッドハット社のOSS Integration Centerに、パートナー企業として名を連ねることができたことを光栄に思います。弊社は、2000年7月の日本法人設立以来、「Open Systemに基づいた、日本のIT基盤再構築への貢献」を旗頭に、リホスト・ソリューションのOpenFrame等を市場に投入してまいりました。この度、弊社が2012年2月より日本市場に投入している、オラクル互換のRDBMS、Tiberoが、レッドハットの目指す方向性と合致し、ソリューションとして認められたことをうれしく思います。弊社は、今後もレッドハットとの連携の上、さらなるオープンシステムの構築、拡大に努めてまいります。」
今後ティーマックスソフトでは、レッドハット社と協力し、現行及び新規システムをオープン、かつ低コストで再構築、及び新規開発を検討している企業に対し、セミナーや個別訪問、ワークショップ、コンサルティング等の提案や具体的な導入支援、技術支援などを行う予定です。
レッドハット社様からのエンドースメント:
「レッドハットは今回の日本ティーマックスソフト様のOSS IC参画を歓迎いたします。弊社OSS ICでは、IaaS、PaaS、 アプリケーションおよび、開発・保守を含めたITモダナイゼーションにより、オープンかつクラウドレディな環境を構築することで、運用コスト削減やベンダー依存の解消により、経営環境変化に対する迅速な対応や既存資産の有効活用を狙っています。また、Red Hat JBoss Data Virtualizationによる仮想データベース構築により、ITモダナイゼーションのラストマイルを実現することを志向しており、日本ティーマックスソフト様のTiberoがその戦略上重要な製品になると期待しています。」
Red Hat OSS Integration Centerセンター長 青木 邦夫 様
◆リレーショナル・データベース管理システム(RDBMS)『Tibero RDBMS』について
『Tibero RDBMS』は2003年に発売以降、韓国国内の公共分野を中心に多くの企業で採用されており、現在提供中の最新版「Tibero RDBMS 5.0」まで累計で、900社以上の導入実績を確保しています。
日本では2012年2月より「Tibero RDBMS 5.0」の出荷が開始されました。
標準SQL(注2)規格に準拠したRDBMSとしての機能、クラスタリング機能(TAC=Tibero Active Clustering) を持っています。特にRAC(注3)機能、PL/SQL(注4)、データの読み取りの一貫性など、Oracle DBが持つ独自機能と同等の互換機能を実装しています。また、Oracle DBとの互換性が高いため、プログラムを変更することなく既存のアプリケーション資産を移行し、運用することが容易に行えることが大きな特徴です。Tibero RDBMSの開発元であるティーマックスデータ社では、今後のリリースに向けて、Oracle DBとのより高い互換性やビッグデータへの対応、インメモリデータベースなど最新のテクノロジーを採用した製品開発に邁進しています。『Tibero RDBMS』は、次世代のビッグデータインフラとして期待が寄せられている製品です。
以 上
注1:RDBMS(Relational DataBase Management system)
データを表形式で扱い、その表を関連付けたデータベースを管理するためのシステムです。一般にSQL言語を利用して管理を行います。
注2:SQL(Structured Query Language)
RDBMSにおいて、データの操作や定義を行うための問合せ言語です。国際標準として標準化されて、多くのRDBMSでは標準SQLに機能を追加し、独自に拡張しています。
注3:RAC(Oracle Real Application Clusters)
Oracle DBに実装された、ロードバランス型クラスタを構成するための仕組みです。台数を増やすことで冗長化することで可用性を高め、負荷分散することでデータベース全体の処理能力性能を高める機能が提供されます。
注4:PL/SQL(Procedural Language Extensions to SQL)
Oracle社が開発したSQLを独自に拡張したプログラミング言語です。PL/SQLをSQLに加え、手続型プログ
ラミングが可能です。
◆日本ティーマックスソフト社、韓国ティーマックスソフト社、ティーマックスデータ社 https://www.tmaxsoft.co.jp/
日本ティーマックスソフト社は、韓国ティーマックスソフト社の日本法人として2000年に設立されました。韓国ティーマックスソフト社で開発されている、TPモニター「Tmax」、Webアプリケーションサーバー「JEUS」、リホストソリューション「Tmax OpenFrame」、および韓国ティーマックスソフト社の子会社であるティーマックスデータ社で開発された、データベース「Tibero RDBMS」など、お客さまシステムの中核を担うミドルウェアや各種ソリューションの販売および技術サポートなどを行っています。
※JEUSは、TmaxSoft Co. Ltd.の登録商標です。
※Tiberoは、Tibero Co. Ltd.の登録商標です。
※その他記載の会社名および商品名は、各社の商標または登録商標です。
※Red Hat、Red Hat Enterprise Linux、Shadowmanロゴ、JBossは米国およびその他の国において登録されたRed Hat, Inc.の商標です。LINUX®は米国及びその他の国におけるLinus Torvaldsの登録商標です。
<報道関係問い合わせ窓口>
日本ティーマックスソフト株式会社 営業本部 マーケティング部 :武田
電話 : 03-5765-2554 E-mail:marketing@tmaxsoft.co.jp