【リホスティングオープンなシステム サムスン生命、金融界初導入】
事業者来週確定・・・年末までに構築完了
国内最大保険会社サムスン生命は、金融界では初めてリホスティングを利用したオープンなシステム構築に踏み出した。
リホスティングとは、メインフレームシステムをオープンな環境で全面再構築する方式とは違って、ミドルウェアとコンパイラソリューションを利用し、既存のアプリケーションやデータベースをUNIX用に変換して再使用するもので、電算システムの構築費用を画期的に減らせるという特長がある。
特に今回のプロジェクトは、今後サムスンカード・キャピタル、サムスン証券、サムスン火災など、他のサムスン金融グループ系列社はもちろん、メインフレームのダウンサイジングを検討中である第2金融界でも良い事例として浮上する見込である。
この事業のためのSI事業者とハードウェアサーバ・データベース管理システム(DBMS)・ミドルウェアなどのソリューション事業者は来週中に確定される予定で、SI部門の場合はサムスン生命のシステム管理を担っているサムスンSDSが、サーバは韓国HP、DBMSは韓国Oracle、ミドルウェアを含んだリホスティングソリューションはティーマックスソフトが有力な候補として上がっている。
現在までメインフレーム環境で基幹系システムを運用してきたサムスン生命は、去年IBMメインフレームのos/390の生産中止によるzOSの導入負担などを考慮、費用削減とシステム効率化方案でオープンシステム戦略を立てた。
これに関連して、今年TF(Task Force)を構成したサムスン生命は既にハードウェア・SWベンチマークテスト(BMT)と安全性及び性能検証のためのパイロットテストを進行した。
サムスン生命は、UNIXとメインフレームが6:4程度の割合で構成された主電算体系を稼動中であり、現在使っているメインフレームの規模は約7000MIPSで第2金融界で一番大きい。
電子新聞7月14日