報道関係各位
日本ティーマックスソフト株式会社
~レガシーシステムを修正せずにオープンシステムへ移行できるマイグレーション・ツール~
日本ティーマックスソフト、再開発不要のリホスト・ソリューション
「Tmax OpenFrame 6.0」を発売
日本市場に向けて、移行負荷の高い階層型DBの移行にも本格対応
リホスト・ソリューション、各種ミドルウェア等のプロバイダである日本ティーマックスソフト株式会社(東京都港区、代表取締役社長:榎本幹士、資本金:9,000万円、以下日本ティーマックスソフト)は、メインフレーム(汎用機)で使用されていたプログラムを再開発することなく、オープン環境への移行が出来る、IBMメインフレーム用リホスト・ソリューション「Tmax OpenFrame(ティーマックス・オープンフレーム) 6.0」を8月4日より提供開始いたします。
「Tmax OpenFrame 6.0」は、メインフレームの環境で運用されている業務やサービスを再開発することなく、オープンプラットフォーム上へ移行して運用することを可能にします。COBOL、PL/I、JCL(ジョブ処理言語)、データ、画面などの資産を修正せずにオープン環境へ移行し、コスト削減とビジネスの継続性・拡張性を支援します。
今回の新機能として、トランザクション処理ソフトであるIMS/DCや、階層型データベースであるIMS/DBをハンドルするプログラムに本格対応したことや、データセットへのアクセス制御機能の強化、各種ユーティリティの追加等があげられます。中でも、日本企業、特に金融、製造、運輸等の分野において、基幹業務用に使用されているIMS/DC、IMS/DBに本格対応したことで、日本市場における今後のマイグレーション需要に応えるものとして期待されています。「Tmax OpenFrame 6.0」の提供開始により、従来のパートナーであるSIer(システムインテグレータ)とともに、レガシーマイグレーション案件における販売・サポートを推進していきます。
「Tmax OpenFrame 6.0」は、バッチ処理の最小構成(本番機冗長、開発環境を含む)の場合は5,000万円(税別)~、バッチ・オンライン込みの最小構成(本番機冗長、開発環境冗長を含む)の場合は1億1千万円(税別) ~となります。売上目標として、初年度に10社導入を目指しています。
※ハードウェア構成や導入環境によって価格は変動します。詳細は下記のお問い合わせ先にご連絡下さい。
■金融、製造、運輸等、日本企業の基幹業務システムのマイグレーションに貢献
「Tmax OpenFrame」シリーズは、韓国で多数の大手企業に採用され、日本国内でも大手金融機関等で採用実績のあるリホスト・ソリューションです。「Tmax OpenFrame」によるレガシーシステムのマイグレーション(移行)では、メインフレームの環境で運用されている業務やサービスを再開発することなく、オープンプラットフォーム上へ移行して運用することを可能にするため、大幅なコスト削減が見込まれ、さらにビジネスの継続性・拡張性が支援されます。今回の「Tmax OpenFrame 6.0」では、金融、製造、運輸等といった日本企業の基幹業務システムに使われている、階層型データベースIMS/DBやトランザクション処理システムIMS/DCをハンドルするプログラムに本格対応したことで、ますます日本市場におけるレガシーシステムの※マイグレーション・ニーズに応えるものとして期待されています。
※2009年度の日本におけるメインフレームの出荷台数は562台で、過去5年間(2005-2009年)で4,000台の近くのメインフレームが新規導入(その大半はCPU等の保守切れに対するマシン・リプレイス)されています。(社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)「出荷実績統計」より)
●「Tmax OpenFrame 6.0」の主な新機能及び機能強化点
1)データセットへのアクセス制御機能の強化:
リソースアクセス制御機能である「Tmax OpenFrame TACF(ティーマックス・オープンフレーム・タクフ)」の強化として、「誰がどのデータセットにどのようにアクセス出来るのか」といったことを、メインフレーム上のリソースアクセス制御機である「RACF(ラクフ:Resource Access Control Facility)」と同じように設定出来ます。
2)IMS/DC、IMS/DBをハンドルするプログラムへの本格対応と、CICSをコマンド群に追加:
日本市場において要望の強かったトランザクション処理ソフト「IMS/DC」に本格対応しました。同時に階層型DB(データベース)である「IMS/DB」にも本格対応します。現在も金融業・製造業・運輸業等の分野において基幹業務用に使用されている「IMS/DC」や「IMS/DB」に本格対応することで、今後益々日本市場におけるマイグレーション案件需要にお応えしていきます。また、CICS (Customer Information Control System)を従来のコマンド群に加え、17個の新たなCICSコマンド(パラメータレベルの対応も含む)をサポートしました。
3)TJES(ティージェス:Tmax Job Entry Subsystem)の機能強化:
ジョブの実行に先立ち、サブミットされたJCL(Job Control Language:ジョブ制御言語)に文法上の誤りがないかどうかの事前確認が行われるよう、※TJES(ティージェス:Tmax Job Entry Subsystem)の処理フローを変更しました。
※TJES(ティージェス:Tmax Job Entry Subsystem):
汎用機用OS(オペレーショング・システム)のもとでのバッチ処理を実行する環境「JES(ジェス)」に対応するもの。
4)ユーティリティ関連の機能強化(オプション機能)
マイグレーション作業を進める上で、以下のような効果的なユーティリティプログラムがオプション機能として提供されます。
- データセット内の特定ストリングの抽出
- レコード単位でのデータセット間の比較
- データセットに対する編集機能の提供
- データセット間でのレコードコピー
- データレコードの構造変更
- VSAMファイルへも対応
- レコード単位での比較照合、等。
5)その他のオプションツール:
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「Tmax ProTrieve(ティーマックス・プロトリーブ)」
メインフレームで多く用いられているバッチプログラム「CA Easytrieve Plus」をサポートする「Tmax ProTrieve (ティーマックス・プロトリーブ)」がオプションとしてラインナップに加わりました。これにより、移行負荷が高かった「CA Easytrieve Plus」においてもマイグレーション時に迅速に対応できるようになりました。 -
「Tmax ProSort (ティーマックス・プロソート)」
ソート(並べ替え)やマージ(組み替え)機能においても、「Tmax ProSort (ティーマックス・プロソート)」がオプションとしてラインナップに加わりました。「Tmax OpenFrame 6.0」との組み合わせで処理性能が向上しました。
以上をご理解の上、再開発不要のリホスト・ソリューション「Tmax OpenFrame 6.0」につきまして、ご紹介またはご取材をご検討いただければ幸いです。
◆企業システムの継続課題とリホスト(マイグレーション)について
日本市場においては、大量バッチ処理主体の基幹業務システムとして、膨大なCOBOLアプリケーションをメインフレーム上で稼動させる形態が未だ主流となっています。このように、メインフレーム上にて基幹システムを稼動させる企業にとっては、高額なランニング費用および拡張費用を必要とするメインフレームの存在が、TCO削減の大きな足かせとなっています。さらに、メインフレームを基盤とすることにより、日進月歩と言われるサーバ機の信頼性および価格性能比の向上といった技術革新のメリットを享受できないという側面も生じてきます。また、厳しい経済情勢の中、限りある経営資源を有効活用し企業の競争力を高めるためにも、硬直化したメインフレームを基盤としたレガシーシステムの柔軟性確保、高ランニングコストの見直しが急務となり、効率の良いリホスト(マイグレーション)が求められています。
◆リホスト・ソリューション「Tmax OpenFrame」について
「Tmax OpenFrame(ティーマックス・オープンフレーム)」は、メインフレームで使用している資産(アプリケーション、データ、画面など)をオープンプラットフォーム上でも使用することを可能とするリホスト・ソリューションです。「Tmax OpenFrame」によるリホストを行うことで、メインフレームの環境で運用されている業務やサービスを再開発することなく、オープンプラットフォーム上へ移行して運用することを可能にします。プログラム言語であるCOBOL、PL/I、データ制御言語であるJCL、データ、画面などの資産を修正せずにオープン環境へ移行します。さらに移行負荷の高い階層型DBなども、移行ツールに加えて同等の機能を「Tmax OpenFrame」で提供しており、スムーズに移行することが可能となります。
※「Tmax OpenFrame」の日本国内での代表的な事例としては、野村證券様の債券管理システムのIBMメインフレームからのリホスト事例や、ヤマギワ様の全社基幹システムの富士通メインフレームからのリホスト事例、野村総合研究所様がサービス提供しているIBMホストのマイグレーションプロジェクト等があります。
◆ティーマックスソフト、ならびに日本ティーマックスソフトについて
韓国ソウルに本社を置くティーマックスソフトは、1997年に、韓国先端科学技術研究所(KAIST)電子情報部門の教授を務めていた、朴大演(パク・デヨン)によって産学協同で設立されたトータルソリューションプロバイダーです。1997年、革新的なTPモニターである「Tmax」のリリース以来、ティーマックスソフトの製品とソリューションは、ミッションクリティカルな大規模システムに多く採用され、安定したサポートを提供しています。設立から現在まで、韓国・日本・アメリカなどの、官公庁、金融、製造、情報通信などの各分野において約1,400社以上のクライアントを支援してきました。製品ラインナップとしては、TPモニター「Tmax」の他、メインフレーム・リホスティング・ソリューション「Tmax OpenFrame」、Webアプリケーションサーバ「JEUS」、Webサーバ「Tmax WebToB」、データベース管理ソリューション「Tmax Tibero」などを含む幅広い製品群とソリューションを取り揃えています。
日本ティーマックスソフトは、初の海外法人として2000年に設立され、日本国内においても「Tmax OpenFrame」を使った金融機関での実績などがあります。
住所: 〒108-0073 東京都港区三田3-12-16山光ビル5F
ウェブサイト: https://www.tmaxsoft.co.jp/
記
製品名: 「Tmax OpenFrame 6.0」
出荷開始日: 2010年8月4日
参考価格:
・バッチ処理の最小構成(本番機冗長、開発環境を含む)の場合は5,000万円(税別)~、
・バッチ・オンライン込みの最小構成(本番機冗長、開発環境冗長を含む)の場合は1億1千万円(税別) ~。
※ハードウェア構成や導入環境によって価格は変動します。詳細は下記のお問い合わせ先にご連絡下さい。
対応環境(稼働環境):HP-UX、AIX、Solaris、Redhat Linux
※Tmax OpenFrame、Tmax、Tmax OpenFrame TACF、TJES、Tmax ProTrieve、Tmax ProSort等は、TmaxSoftの登録商標または商標です。
※RACF、CICS、IMS、AIX等は、IBMの登録商標または商標です。
※CA Easytrieveは、CAの登録商標または商標です。
※記載されている会社名、製品名は、各社の登録商標または商標です。
<お問い合わせ先>
■報道関係の方のお問い合わせ先
日本ティーマックスソフト株式会社
経営本部マーケティング担当:武田
TEL : 03-5765-2554
FAX : 03-5765-2567
E-mail : marketing@tmaxsoft.co.jp
■一般の方のお問い合わせ先
日本ティーマックスソフト株式会社 営業部
TEL : 03-5765-2550
FAX : 03-5765-2567
E-mail : sales@tmaxsoft.co.jp
URL : https://www.tmaxsoft.co.jp/