LIG損害保険

LIG損害保険

非生命保険専門の保険会社であるLIG損害保険様は、ソウルに本社を構え、日本、米国、中国、インドネシア、ベトナムなど、海外にも支社を持ち、グローバルな事業を展開しています。また、火災、海上、自動車、保証、傷害、海外直接投資、レジャー、労働者災害補償保険、海外傷害、長期、年金などを含む幅広い保険商品を個人や企業に提供しています。

プロジェクトの背景

保険会社が膨大な顧客を抱える大手金融機関向けに安定したサービスをご提供するためには、拡大した販売チャネルと自社のシステムコンポーネントを柔軟かつ安定的に統合できるバンカシュランス・システムの開発が必要となります。

保険会社各社はバンカシュランスの対策として、銀行、相互貯蓄銀行、証券会社、投資信託など、その販売チャネルの多角化を目指し始めています。金融機関を窓口に保険商品を取り扱うことで、保険会社はより広いターゲット層のお客様に商品を提案でき、金融機関としても売り上げの増加が見込めるようになりました。

そこで、LIG損害保険様は数多くのシステム開発、導入実績を持つ弊社にコンサルティングを依頼され、ティーマックスソフトの独自技術である「AnyLink」を基盤とする包括的なバンカシュランス・システムの開発プロジェクトが開始されるに至りました。

※バンカシュランスとは銀行またはその子会社が保険商品を開発したり、あるいは保険会社から商品販売の委託を受け、銀行が窓口となって販売することです。これは、銀行と保険会社の合併が一般化し、銀行が保険商品の取り扱い禁止法の改正に伴う時代的な流れにより台頭した概念です。

プロジェクトの要求事項

• 安定的かつ管理が容易なバンカシュランス・システムの構築
• 将来の発生し得る要求事項を取り入れるため、システムの柔軟性と拡張性の保証
• 管理のシンプル化とシステムの利便性を追求したシステムの構築
• 最適な性能と安定したトランザクション処理を提供するシステムの構築
• プロジェクト期間の最短化
• 既存プログラム変更の最小化
• 新しいクライアント要求(新しいチャネルの追加など)への迅速な対応
• プロジェクト終了後もエンジニアが持続的にサポート

ANyLink システムの構成

導入後のメリット

1．新しいAnyLink基盤システム＝バンカシュランス産業のモデル

• LIG損害保険様の市場シェア拡大と収入の増加
• システム導入後、ビジネス効率の向上

（他の保険会社様も LIG損害保険様の事例をご参考になり、システム構築を試みています。）

2．サービスの安定性向上

• マルチチャンネルによるサービスの可用性、顧客満足度の向上
• エラートラッキング機能により、サービスへの高い信頼性を確保（外部機関からのアクセス時）
• オンライン・トランザクション数：20,712件/日
• ピークタイムのトランザクション数：3,436件(10:00～12:00)
• 最大トランザクション数：120,000件/日
• 応答時間：平均953ms