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あるメインフレーム管理者が直面した2つのステップ

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脱メインフレーム&脱レガシーシステム DX(デジタルトランスフォーメーション) OpenFrame7 OpenFrame21

皆さん、ご存じでしょうか。

2019年の1年間、すべてのクレジットカード取引全体の87%が未だにメインフレームによる処理を続けていることを・・・。同じく、290億もの金融機関等のATMトランザクション処理や40億もの旅客機の予約処理についても、メインフレームによる処理が行われています。このように、メインフレームで実行される本番システムの仕事量(ワークロード)の割合は業界予測で60〜70%もあると言われています。

しかし、ほとんどのメインフレームは老朽化しており、予測不能、バグ、ダウンタイム、パフォーマンスの問題などを引き起こしています。

では、メインフレームに大きく依存している企業は、このような古いメインフレームとレガシー・アプリケーションの問題をどのように解決しているのでしょうか。

その回答の一つとして、米国の大手金融サービス会社「ローンスター社」のシステム管理者ニールのある2日間の動きを見てみたいと思います。同社には、メインフレーム上で実行されている「TruFront」と呼ばれる30年前のレガシーシステムがありました。

「TruFront」は、1980年代後半当時、ビジネスがどのように行われるかを考慮して、設計されました。数十年の間に、「TruFront」は、ビジネスユニット向けに高度にカスタマイズされたコアシステムへと進化しました。

現在、「TruFront」は300万を超えるアカウントスケジュール、342のインターフェース、1,400の同時ユーザー、1日に200万のトランザクション処理と5,500万行のコードが実行されています。ニールは、ローンスター社のコアビジネスをサポートするために「TruFront」に依存し続けることには大きなリスクが伴うことを知っています。「TruFront」がダウンまたはクラッシュした場合、ローンスター社のビジネスが終了してしまうのです。

第1ステップ:レガシーシステムによるビジネスの危険性

ニールのその日の予定は、朝、古くなったアプリケーションにパッチを当て、続いて社内ににいるCOBOLプログラマーの2人のうちの1名が退職するため、「お別れ昼食会」が予定されていました。彼のチームは「TruFront」のインターフェースにおけるいくつかのアップ デートと新しいインターフェースの追加に取り組んでいて、システムのテストにかかる時間とコストが予想以上にかかっていました。そのため、彼はパッチ処理に取り組むために早く事務所に到着し、それからインターフェースの管理を朝までかかって完了しました。

退職者とのお別れ昼食会の後、午後から夕方にかけてまた新しい問題に出くわします「TruFront」の数少ないシステムインターフェースの1つが、ローンの借り換えに関心のある顧客のアカウントデータを取得しようとすると、タイムアウトになってしまうのです。問題がシステムパフォーマンスに関連していることはわかっていましたが、根本的な原因を特定できませんでした。

ディナーブレイクと友人からのちょっとした助け

ニールはその日、大学時代からの古い友人と夕食の予約をしていました。その友人は、かつてプログラマーで、現在は米国の大手小売業者でITマネージャーをしているアッシュです。

ニールはアッシュと夕食をとりながら、今現在抱えている悩みについて、アッシュに打ち分けました。「うちの会社のメインフレームにはここ5年間ずっと参ってるんだ」と、アッシュに相談しました。

ニールの話を聞いて、アッシュは次のように言いました。「去年まで、うちの社もメインフレームとレガシーシステムの問題に悩まされていたんだ。でもそのことはすでに過去のことになったよ。」

「君がクラウドにシステムをリビルディングしたのか? すべてのアプリケーションを書き直したのか? コードを変換したのか?…」と、ニールは尋ねました。

アッシュはこう答えました。「メインフレームをクラウドにリホストしてみたんだ。その時に使ったソリューションはまったく簡単で、他のどのものよりもはるかに短時間で済み、アプリケーションをそのまま使用できた。うちの社では、すでにクラウドを利用してアプリケーションとインフラストラクチャを最適化しているんだ」

そこで、ニールはアッシュがリホストに使用していた会社を聞き出して、そのTmaxSoft社と連絡を取り、リホスティングソリューション「OpenFrame」に関するミーティングのアポを取りました。そして、自分自身でも、メインフレームのリホスティング全般について、あらかじめ、できる限り多くの知識を仕入れておきました。

ローンスター社とTmaxSoft社の初会合は順調でした。ニールは、リホストの利点について多くのことを学び、TmaxSoft社のサポートを受けることとなりました。自社のCIOには、メインフレームで「TruFront」を管理し続けられることの費用面のロスを伝え、「OpenFrame」を使用して「TruFront」をクラウド移行することが決まりました。ローンスター社では、「OpenFrame」のコンパイルと移行工程を確認するために少量のコードを変換したPoCの結果も良好で、ローンスター社とTmaxSoft社の契約が正式に成立したのです。

TmaxSoft社のサポートにより、「OpenFrame」を使用した「TruFront」のITモダナイゼーションが完了するまでに約1年で済みました。 5500万行のコードシステムは、ローンスター社のレガシー・メインフレーム環境から、モダンでオープンなクラウド環境に移行しました。 「TruFront」を実行するためのコストは劇的に減少しました。ニールにとって最も良かったことは、オープン環境では、次世代テクノロジーと容易に統合でき、DX(デジタルトランスフォーメーション)としての成長と革新(イノベーション)をサポートする基盤を確保できたということです。

第2ステップ:リホスティング導入後

ニールが友人であるアッシュから初めて、「OpenFrame」について聞いた2年後、彼の人生は一変しました。最後の一人であるCOBOLプログラマーが数年で退職するという事実も、パニックを引き起こしませんでした。「TruFront」がビジネスの俊敏性を妨げ、大規模なコストセンターの障害となっていた代わりに、今では将来の成長への足がかりとなっています。実際、ニールと残りのITチームと開発者は、既存のスキルを使用しながら、はるかに生産的な環境で新しい技術を手に入れ、現代のビジネスとユーザーの期待に応えています。

ニールと彼のチームは、「TruFront」とそのデータが移動された後、当初思いもつかなかったような費用対効果の高いインターフェースプロジェクトを完了しました。彼とチームは、新しいインターフェースのリリースを祝うために「特別な昼食会」を持ちました。その後、チームに分かれて、サービスベースのアーキテクチャで次世代の「TruFront」を構築する計画についてブレインストーミングを行います。ニールは自分の役割がはるかに充実していることを実感しています。

皆さんは、ニールのように、メインフレームによる頭の痛い問題に別れを告げ、成長に向かう準備はできましたか?

まずは、TmaxSoft社にご連絡ください。

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