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成功事例:大手小売ブランドがメインフレームをクラウドにリホストした理由と成果

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脱メインフレーム&脱レガシーシステム DX(デジタルトランスフォーメーション) OpenFrame7 OpenFrame21

米国で最も多様性がある小売ブランドの1つのマネージドアプリケーションとネットワークサービスの関連会社、それがSC Data Center, Inc(SCデータセンター)です。

Data Center, Incは、コロニーブランドの関連会社です。コロニーブランドはスイスコロニー、モンゴメリーワード、セブンスアベニューなどのダイレクトメールカタログ販売で知名度があります。

同社はアパレル、靴、室内装飾品、アウトドア用品、健康と美容、電子機器、おもちゃ、食品、ギフト販売など広範囲にわたるオンラインおよびカタログビジネスを展開しています。そして、こうした事業の一環として、顧客に対する即時決済およびその他のクレジットオプションも提供しています。

もし、オンライン・ダイレクトメールによる売り上げが94%という由緒あるブランドの顧客が、今よりもさらにテクノロジーとモバイルに精通したらどうなるのか?

これは、クラウドとメインフレームのリホスティングに目を向けたSC Data Center, Inc.の成功物語です。

地平線上の雲

Data Center, Inc.は当初、IBMメインフレームに収納した6つのコアビジネスシステム(700 MIPS)を持っていました。これは、電話やPCからのオンライン注文が全盛期だったときは優れたシステムでしたが、スマートフォンやタブレットユーザーに対しては良いパフォーマンスを提供できませんでした。IBMメインフレームとその古いアプリケーションでは、コロニーブランドは顧客からのニーズと要求、市場の変化に機敏かつ敏感に対応できなかったのです。ここで、彼らは新しい施策を迫られます。

Data Center, Inc.のプランは壮大で、たとえば、系列会社とその親会社は革新的なクレジットおよび購入ソリューションを提供したいと考えていました。そして、それを実現できる最良のプラットフォームとインフラがクラウドであることは明白でした。しかし、果たしてそれが最善策なのか。データがメインフレームに残っている間、古いアプリケーションを最新バージョンにして使い続けることさえできればいいのかと彼らは考えました。

費用対効果の高い方法としては、アプリケーションをクラウド向けに最新化したり書き換えたりする方法があり、実際に多くの企業がこの方法を実行しています。確かに、紙の上やスプレッドシート上で見れば一見よい方法のように思えます。しかし、アプリケーションの書き換えは、実はとても危険です。

Standish GroupとGartnerによれば、古いアプリケーションの書き換えは70%以上が失敗してしまうそうです。なぜなら、書き換えをするには、ビジネスプロセス基づいて作られている既存のアプリケーションロジックを正しく解釈し、新しいコードベースで書き直す必要があるからです。また、書き換えとなると、データベースやデータを翻訳する人材も必要になってきます。

SC Data Center,Inc.はこうしたすべてのことを考慮し、最終的に書き換えを行うべきでないと判断しました。そして、書き換えではない別の方法でクラウドへの移行を目指すことにしたのです。

メインフレームのリホスティングに着手

選択肢を比較検討した結果、SC Data Center,Inc.は、メインフレームをクラウドでリホストすることが最良の選択だと判断しました。

リホストすることで、メインフレームとインフラストラクチャのコストを削減し、大幅な書き直しなしで古いアプリヶーションをクラウドに移行することが可能になります。

メインフレームの保守と更新にはコストがかかります。業界アナリストの多くが、大企業はメンテナンスとROI(投資利益率)がほとんどない新しいメインフレームテクノロジーに毎年数百万ドルを費やしていると言っています。SC Data Center,Inc.はそのような間接費をかけることを望んでいませんでした。イノベーションの足かせになってしまうからです。

さらに、アプケーションを移行すれば、将来クラウド環境で新しいアプリケーションを作成したり古いアプリケーションを再構築するための準備ができます。メインフレームをリホストすれば、すべてのトランザクション処理、特にリアルタイムのクレジット承認に不可欠な信頼性と可用性を手に入れることも可能です。

計画が決定してからは、SC Data Center、Inc.はすぐにコロニーブランドと古いアプリケーションをすべてクラウドに移動しました。このプロセスには、数千のCOBOLアプリケーションと数百のメインフレームアセンブラプログラムの解釈が含まれていました。彼らは、850を超えるミドルウェアとオンプレミスのトランザクション、および5000を超えるバッチプロセスを移行することに成功します。さらに、主要な製造スイートも完璧に稼働させたのです。

望む結果を実現、明るいクラウドの未来へ

古いアプリケーションをリホストしたことで、現在SC Data Center,Inc.はメインフレームへの依存度を大幅に削減、コストカットも実現しています。同社はいまイノベーション、コスト管理、アプリケーションパフォーマンスの向上を実現できるだけの俊敏性と効率性を手にいれました。

事実、リホスト後に、同社の開発者は完全に統合された自動化ソリューションを構築して、顧客データ管理をわずか数日で合理化。これにより、クラウドへの移行前にはできなかった時系列管理を可能にしています。

オンラインのリアルタイムシステムとWebサービストランザクションのパフォーマンスは、あらゆるビジネスオペレーションのすべての期待に応えています。高い可用性と信頼性があり、クラウドで中断が生じてもオンライン処理に影響を与えません。

“TmaxSoft OpenFrameとAWSクラウドプラットフォームで実現した運用コストの改善は驚くべきものです。我々の古い環境はダイナミックかつ経済的に拡張されました”

— Steve Cretney(SC Data Center、Inc.のVP / CITO)

SCMax Centerを使用したSC Data Center、Inc.の注目すべきクラウドジャーニーについて、さらに詳しく知りたい方は、ケーススタディをご覧ください。

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